洛央メジャーズのページ

京都市下京区洛央学区を拠点に活動している学童野球チーム「洛央メジャーズ」のページです。

飛翔杯

12月7日、六地蔵駅近くのグラウンドで開催された飛翔杯に参加してきました。
翌日が、洛央メジャーズの卒部式なので、この大会が今年度のAチームにとって最後の大会です。
この大会は、8チームが参加して、1日で各チーム3試合ずつするトーナメントを行い、1位から8位まで順位をつけるというもの。1日(日没まで)で全試合を終わらせるため、1試合の試合時間などは短く設定されています。

泣いても笑っても本大会が最後。良い結果が残せるように選手たちも朝から意気込みが違いました。

1試合目の対戦相手は麒麟児さんでした。
初回、1番バッター、2番バッターを三振に抑え、3番バッターはレフト前ヒット。ツーアウトから出たランナーは、盗塁で二塁へ。続くバッターはセカンドを超えるヒットでランナーが一塁三塁。一塁ランナーの盗塁に対して、キャッチャーから二塁に投げたボールをセカンドがカット。ここまではよくあるプレーですが、ここで相手チームの三塁ランナーが、セカンドがカットしているのに三塁を飛び出しホームを盗もうとしました。タイミング的には、セカンドがバックホームに投げて、余裕でアウト!...のはずが、ここで世紀の大暴投。ホームインを許してしまいました。相手チームが1点を先制する形で、試合は投手戦へ。両チームとも好投が続き、スコアボードには0が並びます。そして、迎えた最終回4回の裏(変則トーナメントなので1試合の時間が短いのです)、先頭バッターが粘りに粘って四球で一塁へ。同点のランナーが出塁したことで、相手チームのピッチャーもプレッシャーがかかったのか、牽制球を投げまくった結果、ファーストが捕球に失敗し二塁へ。その後、内野安打や四球、ワイルドピッチなどが続き、2点とった時点でゲームセット。なんとかサヨナラ勝ちとなりました。


トーナメントを勝ち進んだ2試合目の相手は、桃南クラブさんでした。
先攻で、1番バッターのキャプテンがヒットで出塁し、盗塁で二塁へ。2番バッターが三塁に送って、3番バッターが内野に転がし、その間にホームインして1点を先制。今年のメジャーズの先制点をとるパターンでリードできました。この試合も投手戦となり、ツーアウト満塁のピンチのシーンもありましたが、なんとかしのぎきって、1対0で逃げ切れました。


そして迎えた決勝戦。相手チームは小倉リトルズさん。
両チームとも、なんとか優勝したいという思いが、選手やベンチ、応援席から溢れています。この試合も0点が続く、緊迫した展開になりました。相手チームに何度か良い当たりが出ましたが、外野を守る5年生の好守もあり、チームは大盛りあがり。そして試合は、0点のまま時間を迎えてしまいました。

引き分けのときには、ノーアウト1・2塁から始まるタイブレーク形式に。ランナーは1番バッターと2番バッターがつとめ、バッターは3番からになります。相手チームの4番、5番バッターは、大人ほどの背丈がある強打者。タイブレーク前の最終回をなんとかフライに打ち取ったのもつかの間、ふたたびバッターボックスに姿を見せます。

この試合4打席目、そろそろこちらのピッチャーの球筋にも目がなれてきた頃です。打たれるかもとハラハラしましたが、それぞれショートフライとセンターフライに打ち取り(センターはよく追いつきました)、タイブレークもお互い0点で終わりました。
本来はここで抽選、のはずだったのですが、あまりにも好ゲームだったので、もう1回タイブレークをやることになりました。
こちらの攻撃は、最初のタイブレークと同じように3番バッターが送りバントで2・3塁を作り、4番バッターに命運を託します。この試合、途中からピッチャーとして登板し、気迫あるピッチングでピンチを切り抜けてきました。1ストライクからの2球目。振り抜いたバットはボールをしっかりと捉え、打球はセンター前へ。ランナーがふたり帰り、2点をもぎ取りました。


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気迫のピッチングを見せていたピッチャーが、自らのバットで点をもぎ取りました


さあ、あとはその裏の相手チームの攻撃を抑えたら勝利です。が、そうは簡単にいきません。相手チームの3番バッターもバントでランナーを進めますが、打球が絶妙な位置に転がり、バッターランナーもセーフに。ノーアウト満塁の大ピンチです。

そして迎える4番バッター。ワンボールから振り抜いた打球はファーストへ。打ち取った力ない打球だったので、バックホームは間に合いそうにない。1点は諦めて、一塁を踏んでアウトを取りに行くぞ、というところで、ファーストの選手がホームに投げてしまうフィルダースチョイス。ホームも一塁もオールセーフで、1点を失ってしまいました。シーンは引き続きノーアウト満塁。そしてこの試合5度目の打席となる、相手チームの強打者。バットは鋭く振り抜かれ、打球はセンターの前へ。その間に2点が入り、サヨナラゲームセット。

一瞬勝ちが見えただけに、負けたショックが大きく、キャプテンはじめ悔しさに涙をにじませる選手たちの姿を見て、こちらも胸が熱くなりました。


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6年生だけでなく5年生も一緒に顔をくしゃくしゃにして泣いていたのが印象深かったです。


試合のあと、コーチや監督から選手たちに向けて一言ずつお話をする時間がありました。試合後の振り返りもこれが最後なんだなと思うと、自然と目頭が熱くなります。そして、今年コーチを引退することを決めている杉島コーチからの番になりました。杉島コーチは30年近く少年野球に関わっていただいている名コーチです。杉島コーチの口から出た「卒業したら、中学高校でも野球を続けて、コーチを甲子園に招待してくれ」の言葉に、選手だけでなく、聞いているコーチも涙腺が決壊でした。


さあ、明日はいよいよ卒部式。みんなで野球に打ち込んできた日々を振り返り、次のステップに繋げていってほしいと思います。